みなさんのお子さんは、夜何時に寝ていますか?
育児書を開けば、
「成長ホルモンのために早く寝かせましょう」
「早寝早起きが大切です」
そんな言葉が並んでいます。
保護者会やSNSでも、
「うちは20時には寝ています」
「20時半には部屋を真っ暗にしています」
という話を聞くことがありますよね。
でも、当時の我が家には、それはどう頑張っても無理でした。
朝7時に保育園へ預け、お迎えは夜19時。
そこから夕食、お風呂、歯磨き、翌日の準備。
子どもたちが寝るのは21時過ぎ。
遅い日は22時近くになることもありました。
今日は、そんな保育園時代の我が家のお話です。
【タイムスケジュールという名のノンストップレース】
今振り返っても、毎日が分刻みでした。
5:00 起床
7:00 保育園へ送る
9:00 仕事開始
17:00 退勤
19:00 お迎え
20:00 夕食
20:30 お風呂
21:30~22:00 寝かしつけ
(洗濯その他はここから。または時々寝落ち)
帰宅してから寝るまで、わずか2時間ちょっと。
その間に夕食、お風呂、歯磨き、洗濯、翌日の準備を全部終わらせなければなりません。
絵本を読んだり、今日あった出来事をゆっくり聞いたりする余裕もなく、座る暇さえありませんでした。
「ご飯食べて!」
「次はお風呂!」
「早く歯磨き!」
毎日が時間との戦いです。
子どもたちを急かしてばかりいる自分に嫌気がさしながらも、立ち止まる余裕はありませんでした。
【保護者会で感じた焦り】
そんなある日の保護者会。
あるお母さんがこう話しました。
「うちは遅くても20時には寝かせています。その方が子どもの成長にもいいと聞くので」
周りのお母さんたちも、
「そうですよね」
「うちも20時半には寝ています」
と頷いています。
その瞬間、わたしは言葉を失いました。
20時といえば、我が家はまだ夕食中です。
なんなら、おかずをひっくり返した子どもに「もうー!」と叫んでいる時間です。
心の中では即答でした。
「いや、絶対無理」
でも同時に、どうしようもない罪悪感が押し寄せてきました。
みんなはちゃんとできている。
みんな子どものために理想的な生活を送っている。
それに比べて私は――。
保育園でお昼寝をしていることも分かっています。
だから夜まで元気でいられることも理解していました。
それでも、「20時就寝」という正論の前では、自分の子育てが否定されたような気持ちになってしまったのです。
【家族みんなが疲れていた】
正直、この生活が子どもたちにとって理想だったとは思っていません。
できることなら、もっとゆっくり夕飯を食べて、もっと早く寝かせてあげたかった。
それでも当時の我が家は、その選択が精一杯でした。
そして、子ども以上に疲れていたわたしたち夫婦。
どちらがお迎えに行くかで調整に追われ、帰宅後は疲労で余裕がなくなる。
家族みんなが、常に時間に追われていました。
そんな頃、実家の母から言われた言葉があります。
「で、仕事はいつ辞めるの?」
心配してくれていたのだと思います。
でも当時のわたしには、その言葉がとても重く感じました。
だって、仕事を辞めたからといって、生活が成り立つわけではありません。
教育費も住宅費も、誰かが代わりに払ってくれるわけではないのです。
そして何より――。
わたしは働くことが好きでした。
仕事は単にお金を稼ぐためだけのものではありませんでした。
社会とつながり、自分の力を発揮し、一人の人間として認められる場所。
「〇〇ちゃんのママ」ではない自分でいられる場所でもありました。
もしここで、
「子どもがかわいそうだから」
という理由だけで仕事を辞めていたら、きっと後悔したと思います。
そして、うまくいかないことがあった時に、
「あの時仕事を辞めたのに」
と子どものせいにしてしまうかもしれない。
それだけは絶対に嫌でした。
疲れていました。
子どもたちにも無理をさせていたと思います。
それでも、働き続けることは我が家にとって必要な選択でした。
【あの頃のわたしと、今頑張っているあなたへ】
今だから思います。
早く寝かせるのがベストなのは分かっています。
でも、それを実現できる環境は家庭によって違います。
朝から晩まで働き、家族の生活を支え、子どもを育てる。
それだけでも十分大変なことです。
完璧なタイムスケジュールを目指して、自分を責め続ける必要はありません。
子どもが少し遅く寝たとしても、それだけで人生が決まるわけではありません。
保育園の先生たちは日中しっかり子どもたちを見てくれています。
そして子どもたちも、親が思う以上にたくましい。
あの頃の我が家は、確かに大変でした。
それでも、みんなで必死に毎日を乗り越えた時間は、今振り返るとかけがえのない思い出です。
もし今、
「早く寝かせられない」
「保育園に長時間預けていて申し訳ない」
そんな気持ちを抱えている人がいたら伝えたいです。
あなたは十分頑張っています。
100%無理なものは、無理でいい。
完璧な親になろうとしなくて大丈夫です。
今日も時計を見ながら仕事を切り上げ、保育園へ向かっているあなたを、わたしは心から応援しています。
そして今日も、本当にお疲れさまでした。
明日のあなたの心が、少しでも軽くなりますようにと、今のわたしは祈らずにはいられません。
